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デジタルグリッドルータ(DGR)

概要

デジタルグリッドルータ(Digital Grid Router : DGR)はインテリジェントな電力制御装置で、外部のコントローラの指令により、指示された電力を受け取ったり、送ったりすることを可能にします。電力系統と非同期接続することにより、配下にある再生可能エネルギー由来の不安定な電力出力影響を系統側に伝えず、再生可能エネルギーの利用拡大に貢献します。系統ダウン時も、DGR配下の電力システムは自立運転が可能になります。

サービス概要

基本原理

特長1:電力系統と非同期接続

電力融通の際、デジタルインバータによって交流-直流-交流 のBTB(Back to Back)の処理を行い、電力系統に再エネ電源システムを接続する際に求められる電圧・周波数同期制約から解放させます。これにより、系統に出力変動の影響を与えることなく再エネ電源を活用することを可能にします。また、3点以上の端子を持つことにより、自由にセル(DGRと需要、分散電源等で構成されたマイクログリッド)間で接続を増やすことが可能になります。

サービス概要

特長2:電圧/電流制御

DGRは、系統・需要設備・太陽光発電などの分散電源・蓄電池・他のDGRとの接続端子を持ち、それぞれの間の入出力を自在にコントロールします。

サービス概要

特長3:電力識別

DGRにはネットワークアドレスを設定し、さらにDGRの各端子はサブアドレスを保有します。複数のDGR間で電力融通が行われた際には、ネットワークを通じて、瞬時にどのアドレスから、どのアドレス宛に、どれだけの電力が送られたか、そのやり取りの記録を保持します(電力識別機能)。近年は、セキュリティを高めるため、ブロックチェーン技術を活用しつつ識別機能を実装しています。

サービス概要

特長4:系統事故からの影響抑制

DGRは分散電源をもつセルと系統電力を同時に利用できるようにすることで、系統事故が発生した場合でも、セル側だけで電力需給構造を構築することができ、系統事故の影響を受けなくなります。このようなシステムを採り入れることで、電力系統事故時も影響範囲は限定的になります。

サービス概要

DGRの開発経緯

当社が設立される前に、東京大学・阿部研究室や出資会社である立山科学工業株式会社等のプロジェクトにより、コンセプトの具現化を目的としたプロトタイプ製作から、実需要に組み込んだ実証などを通じて、量産化に向けた開発を推進してきました。

サービス概要

現況と今後

2017年度から環境省「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の採択を受け(再エネ導入を加速するデジタルグリッドルータ(DGR)及び電力融通決済システムの開発・実証)、スマート住宅向けに従来のDGRよりも小型化・汎用化を目指し、以下のようなDGRの開発を推進しています。

デジタルグリッドルータ(DGR)
サービス概要

また、今後は、EVの急速充電器に組み込み再エネ由来の電気を選択して供給するシステムの開発や、小型風力発電の自在な出力制御を可能としたDGRの開発なども目指していきます。